こんにちは。小門造船です。

那覇タグサービス様をご訪問後、糸満市にある弊社の関連会社、 新糸満造船株式会社にも行って参りました。

こちらでは、「シンクロリフト」という、日本に2台しかない 「船専用大型エレベーター」設備の見学をしてきました^^

普通、船の上架や進水にはクレーンを使ったりすべり船台を使ったりします。しかし、最近は船底形状の複雑な船が増え、入渠時に様々な危険にさらされます。シンクロリフトは船への負荷の一極集中を避けることができるうえ、どんな船にも対応し、船体や船底機器類を傷つけることなく、安全かつ迅速な上架作業を行うことができるのです。

左右両舷にワイヤーロープを張り、オートテンションウィンチにより船を安定させていきます。船体の形状や重さなどは自動で計算され、本当に!まったく自動で!ウィンチが作動するのだそうです。

沖縄県では、造船所の設備・能力等の不足で、離島航路船舶などの中型船は、県外の造船所で検査や造改修が行われていました。このため、回航にかかる危険はもとより、燃料・諸経費等のコスト増は、船主様の経営を圧迫しているのが現状でした。

そこで新糸満造船は、沖縄のあらゆる船舶のホームドクターという役割を担うことを使命として、シンクロリフトの導入を決めたのです。

小門造船としては、この最新設備がうらやましいと思います。実際に、新糸満造船ではシンクロリフトを導入して以来、造改修の受注も増え、従業員の自信とヤル気の源になっているそうです^^

新糸満造船の皆様、ご多忙中のところ大変お騒がせいたしました。貴重な設備を見学させていただきましたこと、心から感謝申し上げます!