こんにちは。小門造船です。
今日12月9日は漱石忌です。明治~大正時代に活躍した、小説家で英文学者の夏目漱石は1916年(大正5年)のこの日に亡くなりました。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
これは漱石の著作『草枕』の冒頭の一文です。
頭を使ってうまく立ち回ろうとすれば「せこい」とか「ずるい」とか「自分のことしか考えてない」とか「卑怯」とか言われてしまうし、
感情に流されてしまうと反対に騙されたり、人目を気にしすぎてビクビクしてしまったり、自分が良い目にあうことに罪悪感を抱いてしまったり、関わるべきでないことに関わってしまったりして損をしてしまう。
じゃあもう良いや自分は自分らしく生きよう、自分はこう思うからこうするんだと言い張って、自分を尊重しようと思ったらヒンシュクを買うばかりでかえって窮屈極まりない。
もぅどないせっちゅうねん・・・人の世はルールブックの用意されていないゲームで、都度ルールが変わるゲームで、みんな勝ちたくて勝ちたくて仕方ないのに誰も勝っちゃいけないゲームみたいだ。
現代語風に訳すとこんな感じでしょうか(笑)
今も昔も、人の悩みは変わらないのですね。ポジティブな考え方も度が過ぎると狂気です。もちろんネガティブに傾いてもバランスが良くありません。どうしたら、誰もが平等に公平に個性を失わず、イキイキとハツラツと、仲良く暮らしていくことができるのでしょう?その答えを知っている人がいたら、教えて欲しいと切に思っています。
あなたには、友達はいますか?仲間はいますか?尊敬する人は?
自分らしく生きるということが、とても難しい世の中です。せめて心を分かち合える相手がそばにいてくれるといいですよね。
小門造船の考えるものつくりの原点は、「ひと」にあります。
これは、弊社の経営理念にある言葉です。一人ひとりが常に100%の力を発揮できる環境作りに、みんなで励んでいけたらと思います。
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