Repairing修繕する
お客様と共に船の事を考え
船の一生にわたってお付き合いするのが修繕の仕事です
検査について INSPECTION
船舶の検査には、法律で義務づけられている検査(定期検査・中間検査)と
船主が任意で実施する合入渠(あいにゅうきょ・合ドック)とがあります
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1.定期検査
船舶安全法で定められた設備(船体、機関、排水設備、操舵、揚錨設備、消防設備、航海用具等)について、5年に1度開放検査を定められたもので、船級協会の検査員が確認したうえで、検査に合格すれば「船舶検査証書」が発行されます。
新造船建造時が第一回の定期検査となり、以降5年ごとに実施します。 船体外観検査や板厚測定(船齢15年経過)が必要となるため、入渠して船体を完全に浮かせる必要があります。 -
2.中間検査
検査内容は、定期検査とほぼ同じ内容ですが(大きなところでは主機の抜出し工事が不要)、実施時期は、定期検査と定期検査の間に一度と必要となっています。
定期検査実施後、1年9か月から、3年3か月の間に中間検査を受けます。 -
3.合入渠
合入渠(あいにゅうきょ・合ドック)とは、定期検査と中間検査の間に実施するドックです。
検査ドックではないので、あくまで船主の自主的な修繕になります。
合入渠について詳しくはこちらから
合入渠について DOCKING
それは、主には運航性能の劣化を防ぐためです。
たとえば、長い間メンテナンスをせずに運航を続けていくと、船底にフジツボやカキといった貝などの不純物が付着していきます。それらは波に対する摩擦抵抗を生むだけでなく、その重量で、船体の重みも増幅させます。つまり、走りながらもブレーキをかけているのと同じような状態になっていくのです。
不純物が付着すると、同じ船速を出そうとしても、付着前と比較して何倍もの燃料を消費しなければなりません。そして、その部分から錆が発生したりして、さらに運航の邪魔をします。
そうなると、不経済であるだけでなく、安全性にも問題が出てきます。加速が鈍くなったり、舵が取りにくくなったりすることがあります。最悪は、不純物がエンジンの冷却水路をふさぐこともあるのです。そうなると、もう航行は不可能です。
そういったことを防ぐために、合入渠時に、「サンドブラスト」などの処理を施して、船底に付着した不純物を取り除き、防汚性能を持った塗料で再塗装し、船底を綺麗に保つことが必要になってきます。
修繕・修理について SHIP REPAIR
船舶は一般的に、建造後20年近く運行されます。その性能を保ち、安全・快適に航行するためには、定期的なメンテナンスや修繕が必要です。船舶は、ひとたび事故を起こすと、人命の危機だけでなく、お客様の財産の損害・環境汚染などをもたらす危険性が高いものです。
定期修理(合入渠または合ドック)や定期検査、中間検査をはじめ、海難事故等による船体の損傷の修理、あるいは、船底に付着した貝類の除去、さらには、船底塗料の再塗装を行うなど、大切な船を長く乗り続けていただくため、また事故を予防していただくために、私たちはメンテナンスや修繕にも迅速に対応しています。
修繕・修理の流れ
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STEP.01 修繕依頼
合ドッグ・検査・海難など 時期によっては受け入れが困難な場合もある為、入渠時期や、修繕内容、工期を確認します。
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STEP.02 打ち合わせ
船主作成の仕様書を基に、修繕詳細について相談します。
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STEP.03 お見積提出
内容に応じて見積書・工程を作成して提出します
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STEP.04 契 約
見積もりにOKが出れば、契約となります。
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STEP.05 入 港
入渠可能な日時に入港し、潮の様子を見ながら上架します。小門造船は上架ウインチでの上架となります。
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STEP.06 修繕工事
工程に沿って、修繕を進めていきます。
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STEP.07 引き渡し
工程が完了したら、下架します。船主の確認が終わるとそのまま引き渡しとなります。
リシップについて RESHIP
老朽化した船を、再び安全に航海できるよう回復させます
リシップとは船舶の大規模改修工事のことです。
老朽化した既存の船体を、新船並みの状態に大幅に回復させ、将来に渡って再び安全かつ長期的に使用可能とする修繕工事のことです。
小門造船は下関市内でこの事業に携わっています。